事例・実績

ダイバーシティを大切にするカルチャーで、多様な価値観の人材を獲得。会社の考え方や意識も変わりました。

作成者: JobRainbow|Jul 31, 2022 7:07:09 AM

freee株式会社

LGBT採用を始める前にあった採用における課題は何でしたか?

freeeは人を積極的に採用している会社で、LGBTなどを問わず、良い方がいれば採用したい、ということをより多くの人に知ってもらいたいと思っていました。

JobRainbowの利用を始めたきっかけは何ですか

初めは、東京レインボープライド(セクシュアル・マイノリティが前向きに生活できる社会の実現を目指して、毎年春に代々木公園で行われるイベント)でJobRainbow代表の星さんとお話したのが初めのきっかけでした。

積極的に人材採用を進めている中で、freeeはダイバーシティを大切にするカルチャーを持った会社であり、LGBTの方でも働きやすいと思ってもらえるのではないかと思ったので、JobRainbowを利用することになりました。

 

ダイバーシティを大切にするカルチャーの会社と仰いましたが、企業がダイバーシティに対して取り組む意義についてどのようにお考えですか?

ダイバーシティは会社組織を創っていく上で非常に重要だとfreeeでは考えています。弊社ではダイバーシティ研修を、入社した全員に対して行っています。研修では「あなたと私は違う」ということを当たり前だと思えることが、ダイバーシティの第一歩だ」という話をします。社内には目が見えない人も、子育てを頑張っている人も、トランスジェンダーの人も、様々な人がいますが、そもそもみんなが違う人間であり、その中で仕事をしていくのだということを伝えています。
社内に多様な人材がいることで、分かりやすいケースで言うと、ミーティングの場であれば色んな視点からの意見が出ます。自分の視点と異なる視点で物事が進むことも出てくるので、他者と視点が異なる意見であっても発信がしやすくなり、結果的に社内の心理的安全性が高まりますし、クリエイティビティが出てきます。マイノリティが過ごしやすい環境は、誰であっても過ごしやすい環境だと思います。

どういった背景の中でダイバーシティを大切にするようになったのでしょうか?

freeeも初めから社内にダイバーシティがあった訳ではなく、会社が成長して色々な人材が集まるようになってからダイバーシティが生まれていくようになったのだと思います。

本来は、会社に人が増えれば増えるほどダイバーシティが高まっていくはずです。人材の多様性が増すと変化に対応しやすい強い組織になります。しかし実際にはそうなっていないケースもあると思います。会社が成長していく中で、ダイバーシティを大切にしていかないことは、大きなリスクにもなり得ると私は考えています。

 

多様な人材を受け入れる土台がある中で、LGBT採用などを行っていくことにはどのような良い点があるとお考えですか?

ダイバーシティに対する自分たちの「思い込み」などがあることは、先ほども言ったように会社にとってリスクになります。JobRainbowのようなサービスを利用することで、多様な人材を採用していくだけでなく、自分たちの中に勝手な思い込みがあるかもしれない、ということに気がつけることは大きなメリットだと思います。

実際にJobRainbowを使われてみていかがでしたか?

ダイバーシティを大切にするfreeeの雰囲気に合う方とのご縁が生まれて、入社された方は皆さん会社に馴染んでくれています。JobRainbowを通じて採用を行うことで、色んな価値観のメンバーが増えるので、それによって会社の考え方や意識が良い方向に変わりやすいと感じます。社内では高い確率で社員はカミングアウトをしていて、LGBT当事者が身の回りに普通にいるということを意識でき、それが当たり前の社風になることにつながっていると思います。
freeeではアルバイト採用も積極的に行っているのですが、freeeの社風を気に入ってくれて、長い期間勤務をしてくださる方が多いと感じます。
また個人的に「これまでの環境はすごく生きづらかったけど、今では自分が性的マイノリティであることも忘れてしまうくらい」という風に言っていただけることは非常に嬉しいことです。

 

求職者の方と接する際に意識されていることはありますか?

他の求職者と変わらずにフラットに接しています。強いて言うのであれば、社内に当事者がたくさんいるという話を聞かれたらするくらいです。不安なことがある方は聞いてくるので、それに対してしっかりと対応することは意識しています。

求職者の方の中には、まず自分に合った環境に出会うことに苦労されている方もいて、自分に合った環境に出会った後にどうしていきたいかがまだ上手く描けていないこともあります。企業側の方には、その点を理解して寄り添って欲しいなと思います。

 

次はJobRainbowをご利用いただいてfreee様へ入社された大橋様にお伺いします。

JobRainbowを利用されたきっかけはなんでしたか?

これまでは、通常の転職エージェントを利用したり、自分で調べて応募していたのですが、前職で進路に悩んだ際に、LGBT向けの求人サイトがあることを知って、JobRainbowを見つけました。

過去の就職活動では「面接時に性別に関して問われるのでは」と身構えていたのですが、JobRainbowでは掲載企業はLGBTフレンドリーであるという前提で応募できることが、気持ち的に楽だと思って利用しました。

自身が個人ビジネスをやっていた関係で、以前からfreeeの存在を知っていたこともあり、JobRainbowでfreeeの求人を見つけて応募をして、そこからご縁につながりました。

 

面接前に不安だった点はありますか?

あまり不安はありませんでした。面接時にどのように見られるかという部分は心理的ハードルがある部分なので、JobRainbowはLGBTフレンドリーという前提で応募ができる点が良く、今思えばもっと早くから使っていればよかったと思います。

JobRainbowを通じて面接に来て感じられたことはありますか

freeeの面接では担当してくれた方が、私の履歴書を見ていきなり「面白い経歴ですね」と言ったんです。一般的に言えば私は転職回数が多いので、あまり良い履歴書とは言えないのですが、その言葉を聞いてそういう風に見てくれる会社なんだ、と思いました。

ダイバーシティを推進している会社というところで、経歴だけで人を見ない会社だとその時に感じました。

 

実際に入社されてからはどうですか?

freeeに入社してLGBT当事者がいっぱいいるので、とてもびっくりしました。私自身も元からすごくオープンにしており、前の職場でもオープンに働いていましたが、中々1つのオフィスに当事者がたくさんいる、という状況がなかったので驚いています。同じフロアにも3-4名は当事者がいます。

こんなに日常的に当事者に会うのはこれまでありませんでした。ビジネスの場でこういった環境はとても新鮮な気持ちで、こういう会社も出てきたのか、という感覚があります。

10年前はこういった環境が全然無くて就職活動も苦労があったのですが、逆に10年後はこういう会社がいっぱいになっているのかもしれませんね。

求職者としてJobRainbowを利用されてよかった点はどんな所ですか?

今の時代ではまだ求人数が少ないと思っていたので、元々LGBT向けの求人サービスは少し敬遠していたのですが、意外と求人の件数があると感じました。また、やはりLGBTフレンドリーという前提で応募ができる点が、その後の心理的ハードルを下げることに繋がります。

私は過去に悔しい思いをしてきたことが多いので、負けたくないという気持ちが強くなっていて、freeeに入社した初めの段階では「どれだけ持つだろうか」と思っていたのですが、実際に色んなメンバーに関わる中で段々と「この会社に居たいかも」と思うようになりました。

インタービューに応えていただいた吉村様曰く、「大橋さんはこの一年間ですごく変わったと感じます。会社に入ってメンバーと関わるにつれて、良い会社と感じてくれたみたいで、今では「もっとfreeeを良く出来ないか」と考えて行動するようになりました。そういった変化はとても素敵だと感じます。」とのことでした。JobRainbowを通じて、いい人材とのご縁がつながったようです。

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